狼と香辛料XVI 太陽の金貨 下 感想ネタバレ

またもや為替の話か。何かトリックを使うとなれば必ず為替になってしまうのはちょっとがっかりだな。

あと教会は利子を認めないってどういうことなんだろう。異教の街スヴェルネルで教会を引き合いに出すのも違和感があった。

それでもロレンスの唯一の見せ場、最後の最後まで活躍がなくてハラハラさせられたが、きっと逆転の策を巡らせると信じていたよ。

傭兵同士の茶番は相手側が裏切るかもと衝突の度に嫌な緊張をしていたら案の定やってくれた。

デバウ商会は腐っても商人だろうに、傭兵を雇い戦争を仕掛けて奪おうとする様は死の商人を彷彿とさせた。デバウが追いかけた理想がどうしてここまで歪んでしまったんだ。

とりあえずはヒルデが今回は勝ったが、実権を取り戻す所まで本当に行けるのか、まだ油断ならない。

ケチの付いたレスコだけど事態が終息するならロレンスには戻ってきて欲しいな。

自由を標榜する都市にあれほど感銘を受けていたんだから、店を構えるならレスコであって欲しい。そして隣にはホロがいて、その腕の中には仔がいればいいね。

もし年月が経ってロレンスがいなくなっても、仔の成長を見守ることで寂しさは紛れるかもしれない。もうホロは独りじゃないよ!
狼と香辛料XVI 太陽の金貨 下
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