カテゴリー別アーカイブ: 円環少女

円環少女13 荒れ野の楽園

最後は「運命の化身」によるロマンチックな総力戦が楽しかった。突然亡くした人に最後に一言を告げられたなら、残された方の心は少なからず救われただろう。メイゼルも母に幸せな現状報告が出来て本当によかったね。

十崎京香が言っていた「一万年前の神聖騎士団の決意」がもうすでに古いってのは納得だ。再演大系を担ぎあげてまで救わなければいけない人がどれほどいるのか。まぁ・・・いるんだけどさ。でもそういうのは魔法を使わなくても出来るよね。さらに言えば新世界なら魔法と共存していくことになるし、相似大系を使えば食糧・資源問題は造作も無い。神聖騎士団は過去に囚われすぎて柔軟な対応を取れなかったのが敗因かな。

リュリュ・メルルは死んではダメだろう。神意の為ならどんな犠牲も厭わない神聖騎士団にあって、ついに生命の大切さに辿り着いたリュリュは生きていなければならなかった。エレオノール・ナガンを支えられる唯一の理解者だったのに。

最遠未来への武原仁の旅立ちは生還不可能と言われつつもメイゼルが絶対に助けに行くと希望を見せてくれたから、適度な緊張がありつつもメイゼルを信じてエンディングを迎えることが出来た。仁の生命が消えるギリギリだったので冷々したが、これぞトゥルー・エンドというものだった。メイゼルは幸せになっていいんだがクチ癖だった仁だけど、仁も幸せになる時が来たようだね。少し大人びたメイゼルと末永くお幸せに!
円環少女13 荒れ野の楽園
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円環少女12 真なる悪鬼

全宇宙がようやく武原仁に跪くときが来たようだな。いやはや、魔法消去ってまだ全力じゃなかったのか。瀕死のメイゼルに怒りを爆発させつつも冷静に魔法消去のチャンネルを検索する仁にドキドキさせられたわ。超高位魔導師のアンゼロッタ・ユーディナに勝つとか、少し前の仁からは想像だにできないな。まぁそれでも銃弾一発でやられてしまうという困ったパワーバランスがあるけどね。

さて武原舞花が再演大系で何をしたかったのかがあまり理解できてないんだけど、再演大系の魔法で人々を助けたいってのがそうなのかな。助けるも何も人を操って平和にするという方向性なんだよね。もっと緩やかに、やりすぎなければそれもありかとも思うけど、現状の手段は酷いもんだよね。そんなだから舞花に託してみようなんて思わないんだよ。せっかく生き返ったのに何やってんだ。

リュリュ・メルルは『正義に一命、捧げし一刀』についてまだ悩み続けているんだね。すごく真面目な子だなぁ。エレオノール・ナガンと和解できる未来があればいいけど難しいか。

次巻で最終回。もし再演神を螺旋の化身で殺しても、数十年後にはまた復活するしどうしたものかね。
円環少女12 真なる悪鬼
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円環少女11 新世界の門

強者同士の戦いってほぼ無いね。実力に少し疑問符の付くノーヴェだけど一応強いとして、対抗はアンゼロッタ・ユーディナかアリーセ・バンシュタインとの戦いがそこそこ熱そうなのにこういう組み合わせは無いわけだ。八咬誠志郎の無差別攻撃も強力だし、戦ったらどうなるか見てみたいねぇ。

神聖騎士団が神を降臨させると・・・何が問題なんだっけ?その世界で生まれてくる人が全員再演の魔法使いになってしまうんだろうか。武原舞花が再演大系使いになってしまったが、神を降臨させなかったら十数発の核兵器を迎撃できなかったし、舞花はこうなることを見越して最善の選択を取ったのかもしれないね。

王子護ハウゼンが武原仁に雷神の件を咎めてたけど、いつになっても教師と生徒の関係のままで微笑ましかった。王子護は仁が本当に大事なんだねぇ。

仁がノーヴェを倒して魔法消去で拘束しているが、このままずっと魔法消去状態じゃないとダメだしハラハラしっぱなしだ。しかも再演大系の神降臨で魔法消去の神パワーが弱まってるようだしヤバイんじゃないの。あと溝呂木説の消去神・破壊神・魔獣神・蛇神が少なくとも地獄に居るとしていた予想が凄い。溝呂木さんは何でも知っているのね。
円環少女11 新世界の門
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円環少女10 運命の螺旋

表紙の幼女がどう見ても倉本キズナにしか見えない。過去を司る再演大系だから幼女化するのもありっぽいからドキドキしてたんだけどなぁ。武原舞花が戻ってきたことはいいにしても、陰謀はもうコリゴリだよ王子護ハウゼン。毎年、舞花の墓参りをしてくれている王子護の僅かな良心に今は賭けてみたい。

神クラスのグレン・アザレイに比肩する魔法使いがようやく現れたね。もしかするとイリーズ・アリューシャの方が数倍強いかもしれないが。イリーズの圧倒的力には驚かされるが、円環ではなく螺旋大系だと証明するために結果的に4億人を殺したことはどう弁解しても許せるものではない。メイゼルはイリーズの意思を受け継いだとか言ってたけど、螺旋も神殺しも証明されたしさらに何を証明しようってのかね。あと秘術を民に公開しろってのはイリーズ自身が出来ていなかった気がする。螺旋の化身は秘術のままだった。

13年間も時間が凍結していたからメイゼルの地獄での年齢が12+13=25歳なのか。どう見ても嘘のはずだったのにある意味本当の年齢だったのね。面白い。

武原仁率いる鬼火衆の初陣は散々たるものだった。施設は全壊、護衛対象には死傷者多数で全然ダメだったんじゃないの。敵が地下で核兵器を使わなかったことを感謝すべきだ。
円環少女10 運命の螺旋
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円環少女9 公館陥落

鬼火衆の蜂起は十崎京香がセーフティネットを張らなかったから起こるべくして起こったことかもしれない。その尻拭いを武原仁が一手に引き受けてよく頑張ったよ。東郷永光も刻印魔導師の為に無茶をしたけど、刻印魔導師だけはここで手を引けば罪を問われないという最後勧告に「それでよい」と応じるあたりは優しさがあふれていた。

ノーヴェが対悪鬼用にサイボーグ化しているとは驚きだった。クレペンスのように絶対防御があるのかと思いきや使ってこなかったね。まぁサイボーグということだし電子機器だけを焼ききる電磁パルス攻撃が効きやすい予感。ノーヴェがもし死んだら三十六宮に入るのはクレペンスかな。今回死んでてもちょうどよかった気がするなぁ。

核爆弾をテロリストに売るってのは回りくどいね。円環大系なんだから時限式の核爆弾をお得意のテレポートで全世界に飛ばせばいいんじゃないかな。800発もあるんだし実行に移せば即終了だな。

メイゼルのテレポートの思い出作り用に特別授業を開いたのは和んだ。もうすぐ決戦だというのにベルニッチが武原センセに挙手して質問攻め。ベルニッチの絵が公開されたのは今回が初だけど、意外にもダンディーなたたずまいで好感度が上がった。
円環少女9 公館陥落
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円環少女8 裏切りの天秤

養父の滋雄の件は、詮索しなかった倉本キズナの責任も責めるとは厳しかった。しかもアンゼロッタに、この期に及んで他者にすがるキズナを守る価値があるのかと言われる始末。でも一番辛いのは武原仁だし、その辛さをキズナは少しは理解して欲しいよね。携帯のこともまだあるし、キズナはさらに自らの罪に向き合うことになりそうだな。

公館から切られた仁を京香が助っ人に呼ぼうとしているとこはちょっと腹立たしい場面だった。そういう状況なのはわかってはいるけど、仁の優しさに甘え過ぎなのではないかね。それならもう最初から切らなければよかった。

『鯨の魔法』ってのは面白い。人間に聞き取れない音を神音に使うとは。術者本人は聞き取れてるのが不思議だけどね。この機械化もアンゼロッタのおかげなんだろうなぁ。アンゼロッタの発想力とエレオノールの心がひとつになれば、神音世界はきっと隆盛を極めることだろう。
円環少女8 裏切りの天秤
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円環少女7 夢のように、夜明けのように

小学生をとるか高校生をとるかの話はもうかなりマンネリだね。他のネタで読者をニヤリとさせられないものかな。とは言いつつも今回もニヤニヤさせられた。悔しいびくんびくん。

協会のセラ・バラードが家庭訪問をめちゃくちゃにかき回した話は面白かった。自称母親としてセラは頑張ってたよね。正体バレてたのに家庭訪問を続行させようとする神経の図太さは、流石の高位魔導師だった。あと寒川紀子の泣き顔が可愛いという件はメイゼルに同意せざるを得ない。

そういや任務失敗くらいで協会から追い出されることはぶっちゃけ無いだろうけど、セラは根が真面目っぽいから責任感じちゃったのかな。あの決闘にどんな意味があったのか忘れたが。

まさか仁に神聖騎士団からスカウトが来るとは思わなかった。見返りに倉本きずなを差し出せって話らしいが、実力で奪うことができるのになぜ回りくどいことをするかな。賢者の石を奪われても終わり、倉本きずなを奪われても終わりで、さぁどうするのか。ますますもってキズナの早期抹殺がありえそうで困った。
円環少女7 夢のように、夜明けのように
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円環少女6 太陽がくだけるとき

神意、生命に宿れり!のエレオノールはかわいいねぇ。マジで。リュリュとの同士討ち、さらには仁と公館との同士討ちはまさに地獄そのものだったけど、守りたい人のために戦う姿はとても熱く美しかった。そして忘れてはならないのが八咬誠志郎。仁のために命をかけて東郷を止めにくるとは。こんなに熱いやつだとは思いもしなかった。今後の展開が読めなくて光が全然見えない地獄のままだけど、仁はまだ一人じゃないことを忘れずにあがき続けて欲しい。ただエレオノールは心配だ。孤立無援だが果たして・・・。

そういえば聖句をググっても誰も書いてなかったのでここに書こう。

我ら愚かな人なれば、我ら神の心を知らず。
ただ敬虔に祈りを積み、苦悩に倒れ、至高の意志を求むる旅人たり。
祈りを手わたし、あやまちを受けつぎ、我らついに神意をかいま見たり。
なれば人の身を捧げるに足る。そを守る、聖騎士の誓願を立つる。
神意、生命に宿れり。
神意、正義を導けり。
正義に一命、捧げし一刀。(生命に一命、捧げし一刀)
すなわち我らなれば、神意、我らが行く手にあり。

ベルニッチが仁を治癒してくれたときは、そんなことあるわけなかったので驚いてたら・・・、倉本きずなの再演大系のおかげか。30秒前の歴史を改変したに等しいね。この魔法は改めてヤバイ。神和瑞希だけじゃ守り切れないだろうし、仁と裏で共闘してくれたらなぁ。
円環少女6 太陽がくだけるとき
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円環少女5 魔導師たちの迷宮

なんという泥沼の戦争か。事態が深刻で暗すぎて楽しめてないんだけど、筆者いわくこれでも『娯楽小説』らしい。ホントにヘヴィな娯楽だな。

仁の揺るがない目的がメイゼルを守ること。しかし協会はメイゼルを殺すつもりだし、公館はメイゼルを助けられないとなると、この枠組から外れるのは時間の問題だったか。亡命しようにも神聖騎士団は受け入れないしどうしようもないな。うーん、魔法の存在を地球人に暴露して、これまた『人権問題』に話を持って行って協会の残虐非道、公館の横暴を訴えていくのがいいかなぁ。国城田を説得し核兵器を使わずに世界を革命する力を!

核兵器の奪還って誰の任務になっているのかな。いつ使われてもおかしくないのに、公館側の優先度が低い気がする。これからまず何を置いてもカンパニーの後衛地点を叩くってのが解せない。
円環少女5 魔導師たちの迷宮
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円環少女4 よるべなき鉄槌

神レベルを維持するための秘策が核兵器か・・・。魔法消去に立ち向かうためには現代兵器を使えばいいというのはわかるが、そんな事にかまけてたら読者に愛想つかされないかね。魔法使いが貧困で困ってるってのも、本国に帰れば?って感じもする。お金がほしいなら敵を作らない方法で魔法ならではの何かを考えてはどうかね。別に魔法の存在を隠すこともないんだからさ。

なんかメイゼル達の乙女トークしか見るべきものがなかった気がする。とりあえずエレオノール嬢には仁のアパートに住みついて欲しい。
円環少女4 よるべなき鉄槌
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