凶乱令嬢ニア・リストン 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録・感想

5巻まで読んでそのあとは原作を最後まで読んだ。原作者はあの「魔術師クノンは見えている」と同じ南野海風だったので結構期待していた。お薦め度は10段階で6か7。やはり最初は、無敵の武人が女の子に転生して学園で無双するという余りにコテコテのテンプレートに閉口せざるを得なかった。しかしそれにも慣れると鎖国国家のマーベリア編あたりでは、外国ということもあって世間を気にせず武力を振りかざしてスカッとジャパンだった。

さて、ニアの中に転生した英霊は千年以上前の武人っぽいね。前半はそうでもないけど後半はおじいちゃんポジションからの孫のように子供と接していたのがよかった。そして子供が理不尽な思いをするのを絶対に許さない姿勢は、この作品の方向性を決定付けていたと思う。

マジックビジョンについてはニアの身体能力がチラッと垣間見えるのが面白かった。犬より早く走れるって、もう鍛えているからでは説明出来ないけど押し通すのがいい。まぁ、物語の半分を占めるマジックビジョンについては結構どうでもいいな。ただ、武人のニアが両親のために貴族令嬢として精一杯振る舞っていたのはホッコリだった。ならば、結婚して子供も産むのだろうか。

国外追放についてはちょっと大袈裟で強引な展開だったけど、留学という体でマーベリアに行った話からは結構面白かった。今まで武力を隠してきたのにマーベリアからは本性がかなり出てたからね。小さなお嬢様が人目もはばからずに力でねじ伏せる姿はテンプレ展開だけど楽しかった。

凶乱令嬢ニア・リストン 病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録・感想

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