望まぬ不死の冒険者・感想

アニメを見てこれは面白そうだと確信して原作を読みました。原作はナロウで連載していて現在667話ですが、もう更新は3年間ほぼ止まっているので今後の進展は期待出来ない気がする。お薦め度は10段階で6くらいです。

龍に食べられたレントがスケルトンとして蘇り、そこから存在進化していつかは人間に戻りたいというお話ですね。レントも言っていたけど人間に戻ったら全ての力を失いそうだ。とりあえず、なんやかんやあって今はヴァンパイアだね。ヴァンパイアではない何かというのはご都合主義だと思う。2度もその血を飲んで能力もヴァンパイアのくせに、ハンターに狩られたくないからヴァンパイアでは無いと強弁しているに過ぎない。むしろ小さいアースドラゴンを倒したときにその血を飲んで欲しかったけどね。それこそ謎のキメラに進化しそうだけど。

この話、667話もあるけどストーリー的には全然進展していない気がする。基本的にレントの内心でグダグダ言って文字数が増えてるだけだ。そして伏線を張って未回収だし、お使いクエストがあっても更にサブクエが発生して話の進行を遅くしてくる。こちとら聖樹のメインストーリーが気になるんだが。そこから派生してロレーヌの家にレント謹製の聖樹を植えて、せっせと巨大樹に育てて欲しかった。エルフの里以外に聖樹が誕生して、王家も一目を置くレント凄いで読者も満足だっただろうに。

あとは、おっぱいちゃんのことくらいしかないか。レント25歳とロレーヌ24歳の愛の行方だけど、無いと断言できるわ。なんと言ってもレントには愛という感情が無い。但し、愛情が無くても結婚は出来るだろう。ギルド長や職員が、ロレーヌが10年間想い続けてきたことに対する責任を取れとレントに詰め寄れば、レントも渋々結婚するかもしれない。

うーん、もうこの作品は終わりだな。ヴァンパイアハンター編が第一部とするなら、その第一部で完だ。最後に、ロレーヌの幸せを願っているよ。