最後まで予言が付いて回る物語だった。剣術なんて知りもしないガリオンがどうやってトラクに勝つのかと不安だったが、勝敗の分岐点はポルガラの愛とはね。
その愛がどこまで本物なのかをアルダーが問うたが、その問はポルガラにとって公開処刑だったのにはちょっと笑ってしまった。
「(ダーニクを)好き好き大好き愛してる!(←詠唱呪文)」みたいな。
それと展開的に一番良かったのは魔術師としてのポルガラの力を奪うところ。
実はまだ使えるんじゃないのとこちらとしては思っていたけど、力が残った理由にまでは推測が及ばなかった。
神の話ばっかりになるがマラゴー神の「DA・ME・DA!」には笑った。
空気読めと言わざるをえないが、何千年も悲しみに明け暮れるマラゴー神の主張にも一理あった。しかしこんなシリアスな場面で笑いを取るとはやるもんだね。
マロリー皇帝ザカーズは狂人ということだがあまり憎めなかった。
ザカーズは対等な勢力の敵がいたら戦いたいっていう人であって、無闇に他国を侵略する性格ではない気がする。
意外にも西諸国と戦う気は全然なかったわけだしね。むしろ自称正義の西が攻めてきた。
今回の戦争ではラン・ボルーンを仲介にしてザカーズと協定結んでトラクだけ殺るという道もあったかもしれないね。まぁトラクが死んだ今、リヴァに勝てる国は皆無だろうけど。
予言にはまだ続きがあるって言ってたね。次は「マロリオン物語 」になるそうだけど、そのまま続編になるのかな。
あと二冊足りないからまだ読み進めることはできないが、ベルガリオン無双を期待していよう。
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