地下室ダンジョン 貧乏兄妹は娯楽を求めて最強へ・感想ネタバレ

漫画をチラ見して『ダンジョン』で『最強』、よし面白そう!と思ったが気のせいだった。原作はナロウで最新話まで読みましたが序盤のありがちなテンプレートには閉口せざるを得ない。スキルの重ね掛けもただ個別のスキルを読み上げるという単調さも酷かった。

不満点は多々あって、まず敵の強さが異常すぎる。ボスはともかくとしても突発的に出現するユニークモンスターが出たら主人公以外は普通に即死するでしょ。生き残れるのは主人公だけの難易度設定がおかしい。

そして主人公がことさらに存在を隠すのも面白くない。正体を隠す理由は実家の地下室ダンジョンの存在を秘匿するためだが、そのために主人公は誰にも力を明かさず注目されないように立ち回っている。主人公が持つ『最強』の要素は第三者に認められてこそニヤニヤ出来て楽しくなるのに、それが無いわけだ。

貧乏兄妹ということでお金が無いんだけど、ならアイテムを売ればいいのに自分たちの正体を隠すためにレアアイテムとかは絶対に売らないわけだ。足がつくからね。こういう徹底的な秘匿は主人公に成り上がって欲しいという読者の願望を踏みにじっている。本当につまらない。そういえば収納箱なアイテムポーチはそこそこ出回っていることだし、3個目4個目を出せばすぐ数億円は稼げそうだね。需要は引く手あまただ。

兄妹二人だけしかいないのもどうかと思うが、怪我をして数ヶ月ダンジョンに入れなくなるとかあったよね。でもクラスに回復職とかあるんだし病院に行く以外に手立てはあるんじゃないの?回復職はポーションより劣った無能かな?手が吹き飛んだのだって回復職ならどうにかなったんじゃないの。

空飛ぶ龍を倒したあたりから魔力のMPの残量が気になりだしたね。これまでは数時間ぶっ続けで広範囲殲滅の大量虐殺をやってきた主人公達がMPの減り具合を気にかけだしたのは違和感がある。MPなんぞ無限でいいよもう。

親父が登場した頃からシリアス展開への布石を打った気がするが、それ本当に面白いの?ダンジョンの存在理由や消えた子供達の存在とか、それって楽しい話なんだろうかねぇ。

地下室ダンジョン 貧乏兄妹は娯楽を求めて最強へ

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