老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます・感想

漫画を少し読んで意外と面白かったので小説版を最新刊まで買って読み終わったところ。原作はナロウで現時点で362話まである。小説版最新刊7巻は原作で言うところの210話あたりだね。おすすめ10段階評価では6くらい。

18歳のヒロイン・ミツハが情報統合思念体から異世界テレポートのスキルを授けられ、異世界と地球との貿易をせっせとするのがメインストーリーだね。タイトルにある「老後に備えて」とかはあまり重要なワードではなく、実質的には領地を発展させるために身を粉にしてミツハが働くのを愛でるのがこの作品の楽しみ方だと思う。アマゾンプライムのアニメではかなり評価が低く、この様子では日本製品を異世界に輸出するあたりは拒否反応しかない可能性が予想される。

まぁ、銃もろくにない異世界に傭兵軍団を連れて行ったり、日本製品が異世界で大流行とかそういうの嫌いな人はかなりいそうだなと感じたが、自分はそうではなかった。この作品ではね。慈愛のミツハが領民の所得倍増計画のために地球の知識を持ち込んで奔走するのは楽しかった。孤児や幼い子に救いの手をさしのべるミツハはよくやってるよ。偉いえらい。ただテレポートはご都合主義的にかなりチートに磨きがかかってて、テレポートLv100くらいの性能はある。やり過ぎ感は否めない。

小説版最新刊での、海の向こうの敵国とどう決着を付けるのかが心配だ。ミツハはかつて一戦交えるのは仕方が無いと言っていたけど、商業力を盾に戦争を避ける方向に持っていきたいようにも見える。敵国にもミツハの友達はいるわけで、ミツハの振る舞いで友達とその親族も立場が危うくなるし、結構な綱渡り感がある。いざとなれば逃げればいいでは済まないが。。。とはいえ作品自体は軟派だし杞憂か。

老後に備えて異世界で8万枚の金貨を貯めます

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