1~15巻が各40円というセールの時に買った。その後に最終18巻まで購入。お薦め度数は10段階の6くらいです。総括すると、平坦で地味なシナリオなので作者はあまり小説家に向いてない気がした。キャラが立ってないのでセリフのやりとりも唯しゃべっている感がしてあまり面白さを感じなかった。というか感想を書き終えてからナロウでの連載に気づいた。
唯一の楽しみと言えば異世界に持って行く物資の買い物だね。石油王かと噂されるほど在庫を買いあさる主人公君がスカッとジャパンだった。中盤からは援助物資がバイクや無線機にまで広がり、主人公君がいなくなったら維持できないものばかりで逆に心配になってきた。
戦争の件は、何度も休戦協定の話が出ていたのでこれは破られるなと思っていたら案の定だった。カイエンの目的は元老院を戦争に巻き込んで潰すことだったけど、その理由がよくわからない。そこまでする理由の説明はなかったような?
戦争に当たっての懸念事項にフィレクシアがあった。新兵器を考案するフィレクシアはこちらの新兵器を模倣できるから、同盟軍の優位性が簡単にひっくり返るから怖かった。それに異世界人説やフィレクシアのバックに謎の異世界人もあり得ただけに、全貌が判明するまでは油断できない存在だった。
スパイの暗躍にはイライラさせられた。異世界名物の報連相(報告連絡相談)が全く機能していなくてスパイがのびのびと活動してて腹が立った。ナロウ読者は堪え性が無いとまとめサイトに書いてあったので、ここは耐えねばならないと言い聞かせた。報連相の欠如はスパイの件に限らず散見されてストレスがたまった。
裏切り者アロンドの一族は何となく許されたっぽいけど、あれはガチで裏切ってたよ。当主はガチだし、次男のハベルは神様殺害未遂、長男アロンドはバルベール軍をアルカディアへ総攻撃させた主犯だ。唯一の良心である長女マリーも異世界報連相を怠ったしガッカリだよ。
同盟軍が裏切れないように天国と地獄の動画を作ったのは良いアイデアだった。しかもどこぞの徴税官が動画の人にそっくりだったのは笑った。
戦争終結が見えた時のマリーの神様ムーブはこのシリーズで一番キャラが立っていた瞬間だった。15巻の3/4ページらへん。神を演じて高圧的に叱責する様はとてもよかったよ。こういう本物の神様がちょっと降臨したという設定があったら物語が良い感じになってたかもね。
主人公君の正室と側室はいいとして、妊娠しているときだけ日本と行き来できるという条件は厳しすぎるだろう。せめて婚姻の有無と親族はゲートを通れるくらいにして欲しかった。しかもお嫁さんは全員が日本に永住でしょ。村の開発をするんじゃなかったのか。祖国を捨てるなんてとんでもないことだよ。まぁ終わったものは仕方が無い。バレッタには残りの34億円を運用して日本とアルカディアの生活を支えて貰おう。みんなお幸せに。
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