獣の見た夢・感想

まとめサイトでお薦めされていた作品の一つがこれ。カクヨムで連載されてて原作は5年半続いて最新話は228話まで行っているが未だ書籍化には至っていない。お薦め度数は10段階で7か8。

序盤で印象的だったのは「死に番」のところだね。決死の囮だったのに敵の猛攻を一人で耐え抜き痛撃を与えたところは熱かった。

魔女アスとの出会いでは忠犬ワルトの願いに驚かされた。まさかご主人の潰れた目を治してくれとは。ワルトの忠誠心は本物だった。

魔法については魔女アスが言うように、魔法はイメージだ理論でブレイクスルーでもあるのかと思いきや、地味なままの展開が続いている。基本的に、ファイアボールを撃ってもウォーターウォールで完封出来てしまうのがつまらない。雷魔法のキュムロニンバスにしても、この作品では積乱雲を生み出すのでは無く、雷自体を発生させて燃費も威力も使い勝手も悪い。気象魔法とはいったい。魔法無双をさせないために縛りがあるね。

敵将ガイアケロンとハーディアに密使として近づいて以降はわくわく感が一段上がった。敵中に潜り込んだわけだけど、心は完全にガイ様推しで祖国と戦うことも厭わないとはね。それに状況が変わってアベルの立場も目まぐるしく変わっていくのが面白い。

ここでひとつ疑問なんだけど、これからアベルが世界征服したとしても、その平和は一時の物ではないのか。せいぜいアベルという象徴が生きている間は平和になったとしても、その後はまた世界分裂時代の再来なのでは。賢者ライカナに何か妙案はないのか。

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