今回もキリスト教がフルボッコにされてしまった。
これがもし血祭りに上げられたのがイスラム教だったら血の報復があっただろうに、そういう意味ではキリスト教は寛大だな。まぁ、寛大ではなかったという話だったけど。
ベルニーニの作品から次の目的地を導き出すってのは最後になればなるほど簡単ぽかったね。もちろん僕には分からんかったが。
最初はどうなることかと思ったけど、要所要所でヴィットリアが的確な助言をしてくれてとても助けられた。あまりに頭脳明晰だったのでまさかヤヌスかと疑ってしまったよ。
最後までヤヌスが誰なのか混迷したが、少なくともロシェは裏切り者だと確信してたので潔白だったのには驚かされた。
カルロも疑ってみたけどとても敬虔だと表現されていたから、爆破するなんてあり得なくて却下した。
コーラーは下巻で本命の容疑者になったけど、そもそも冒頭でセルンの社会的立場を重要視していたので、こんなテロを起こすというのは辻褄が合っていなかったし下巻の展開は半信半疑だった。
最有力の枢機卿は生き残ると期待していたので全滅とかちょっと引くわ。
しかも四人目の枢機卿は余裕で助けることが可能だったのに、ラングドンのドジっ子ぶりで枢機卿を溺死させたのは最悪だった。この期に及んでの覚悟の無さには呆れるしかない。
カルロは企みが露見しても自らの信念を貫こうとしたのは流石。
一つの考え方としてカルロの保守的宗教観は当然に認められたものだし、前教皇との誤解さえなければこんな事態になっていなかったに違いないのが悔やまれる。
もしあの時・・・と思わざるを得ないね。
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