9年ぶりに新刊が出ててびっくりした。続きが読めるだなんて三国一の幸せものだ!
とは言え、初っ端から帝都ラクファカール陥落とかあってはならない展開にニヤけ顔が一瞬で消えた。
皇帝ラマージュ独りの責任にするのは酷かもしれないが、油断があったんじゃないのかね。慢心皇帝として歴史に名を刻んだな。敵側の歴史にもだ。
今回面白かったのが緊急遷都計画と近衛隊がある。緊急遷都計画はありえない陥落を想定して常に遷都先を選定しているという用心深さが面白かった。作者もよくこんな設定思いついたな。
あと近衛隊がまさか国民の避難の為の時間稼ぎに、超弩級敵艦隊に特攻するとは驚かされた。
本来なら皇帝を守る為にあるんだろうけど、皇帝自ら特攻するのか。これは物語的には盛り上がるけど皇族としての義務の範疇なのかな。
そういや忘れるところだったが老人達が全員帝都に残って迎撃戦してたね。彼らがいなかったら逃げ遅れる者もいただろうし、本当に尊い行動だった。
ラフィールやジントに弟くん達はほとんど空気みたいに存在感がなかったように思う。
どいつもこいつも敗残兵で戦闘とは無関係だったのは残念だ。特に弟くんはコトポニーに会う用事があったらしいけど、どれほど重要な話だっけ?
もう覚えてないし読み返す気もないが、脇の中の脇役なんだし弟くんはあまり出てこなくていい。
それよりラフィールだ。え、提督になったの?これはスポール大提督に嫌味を言われるわ。その時を楽しみにして次巻を待とう!全巻抜錨!
コメント