メインメンバーが出揃ってきたからか、抽象化されてきた部分がかなり説明された気がする。それでもイグナシスがこの亜空間を攻撃しようとする理由が理解できない。
イグナシスはマッドサイエンティストではあっても、別に世界が憎くて全人類を滅ぼしたというわけじゃない。
その罰として月に封印されたとしても、さらに報復をしようとはイグナシスは考えないと思う。
サヤは憎悪だと言ったが、恨みよりも新たな研究に没頭するのが、レジェンド・オブ・レギオスを読んだ者が抱くイグナシス像ではないだろうか。
まぁ、動機の不明確なところは『イグナシスの夢想』に収束していくのかもしれないが。
ディックがあれほどニーナに手を退かせたかったところからして、これからどんな地獄が始まるのか想像が追いつかない。
もし地獄と言うほどのことが起こるなら、グレンダン市民はツェルニへ逃げた方がいいかもしれんね。女王は国外退去させないのかな。
見目麗しいツルペタのクラリーベルが、フォンフォンに振り向いて欲しくて一生懸命なのが微笑ましかった。
好きな人に意地悪してしまうような、まるで小学生のようなクラリーベル。ああ、だからツルペタなんですね、わかります。
しかしそんな冗談も吹き飛び凍り付くような刹那で、レイフォンがクラリーベルを秒殺したのにはちょっとひいた。
障害は全て実力で排除するという殺意のこもった覚悟をレイフォンはしちゃったようだね。
レイフォンをこれからの戦闘に関わらせないとリーリンは決めたようだが、どうしてだっけ?
一応メイシェンによってリーリンは根底の気持ちに気づいたと書いてあるが、12巻目の該当部分を読み返す気は無いなぁ。めんどくさい。でも外観上はディックがニーナを止めようとしたのとそっくりだね。
あとがきに次で第二部完とあった。今は第二部だったんだと初めて知った。
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