とある飛空士への恋歌5 感想ネタバレ

意外にも戦闘がなかった。その代わり空族との交渉の全権を託されたアメリア・セルバンテスの交渉が熱かった。

空族王の王位継承者とクレアを人質交換するというのはゾクッとするアイデアだった。

ただこの王位継承権第二位が自称でしかなかったから、騙されてるのではと心配してしまった。

カルエルが過去の身分を明かしてまでクレアを取り戻したいってのは気持ちはわかるが現実的に厳しいな。空族にとってクレアは人質ではなくお姫様なんだよねぇ。

未来の王位継承者の可能性もあるときたもんだ。これを取り戻すとは双方にとって聖戦になってしまうのではなかろうか。

アメリアはなぜか慢心したのか、空族は交渉のテーブルにつくと踏んでいるようだが、果たしてそんな都合のいい展開になるだろうか。

戦艦だって半年でかき集めた量と、空族がこの四年間でさらに建造した量で対決するわけだ・・・。

空族との交易?バレステロスから空族の国まで当初は3ヶ月くらいかかってたっけ。

まぁ3ヶ月として、毎時12ノットで24時間移動した場合の距離は47,520kmもある。イスラは鈍足にしても距離はどうしようもないほど離れているね。

クレア奪還が個人の願いだったら何年もかかって想いが薄れて、ずっと側に居るアリエルにも勝機があっただろう。

しかしたった半年で全軍を上げての奪還作戦となると、想いが消えることはまずない。

アリエルへの愛も十分強かっただけに、どちらもが想いを秘めてしまったのは惜しい。せめてカルエルのアリエルへの愛も知って欲しかった。
とある飛空士への恋歌5
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