灼眼のシャナXXII 感想ネタバレ

両陣営とも最後の切り札を用意し過ぎてて面白かった。さらにはイレギュラーも織り交ぜるというややこしい展開に作者の高い技量を見た。

フレイムヘイズはザナドゥ創造を阻止する立場なのかと思いきや、改編止まりで手打ちにする現実路線に少し驚かされた。

今まであれだけ邪魔しておいて振り上げた拳をどう降ろすのかが見どころだっただけに、改編はいい落とし所だね。

ただ「人間を喰らえなくする」というのは殺しは許容されているわけだから少々思うところはあるが、共に共存する未来があるのなら殺しは出来るけど喰えないというのが倫理バランス的にいいのかもね。

ザナドゥでのフレイムヘイズの役割は警察的なものに変わるべきだと思う。地球と同じように全ての徒を敵とするとまた混沌とした世界になってしまいそうだ。

フレイムヘイズに異能の力を与えている紅世の王たちはザナドゥで顕現したりしないのかな。

存在の力に満ちているからもう顕現していいはずだよね。そうするとフレイムヘイズ本人が無力化するわけだがこれはどうしようもない。

探耽求究ダンタリオンが討滅されたことになってるけど、たしかあれって両界の狭間に飛ばすだけだよね。五体満足に飛ばされた者はとりあえずは生きているはず。

でもまぁ流石に探耽求究でも自力で帰ってくるのはほぼ不可能だろうけど。

千変シュドナイがこれほど愛の為に生きていたとは思わなかった。

願いを成就させたヘカテがいなくなって、もうこの世にいてもしょうが無いからザナドゥへ渡らなかったんだね。次の転生まで二人の時間を楽しんでくださいな。

苦労人の坂井悠二が地球を守った事にフレイムヘイズは感謝すべきだろう。ザナドゥの人間が今後どうなるかは不安極まりないが・・・。まぁ、まだ理想半ばか。

坂井悠二とシャナがエンゲージ・リンクになって、共に夢を叶えるのを願うとしよう。一先ずはお疲れ様でした。人も討ち手も徒までも、天下無敵の幸運を!
灼眼のシャナXXII
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