動きがいっぱいあり面白い一冊だった。
勝海舟を殺る気まんまんだった千葉重太郎が普段と違いすぎて可笑しかった。あのおっとりがねぇ。
竜馬はそうはさせまいと勝海舟にジャンピング弟子入りして、重太郎を涙目にさせたのには笑った。でもそこで手を引く優しさはやはり重太郎だった。あんたはいいやつだよ。
それと、勝海舟を毒薬に見立てて、良薬ほど毒性があるという例えも面白かった。
さらには、勝海舟の護衛に攘夷派の重太郎や岡田以蔵を充てたのは驚いた。竜馬の人柄が合ってこそ、その配置がありえるんだなと感心させられた。
竜馬の脱藩の罪が放免されてホントによかったが、やはり武市半平太は動く気がなかったんだね。目指すものが微妙に、しかし決定的に違うからもはや同志じゃないのか。薄情者め。
それにしても勝海舟は竜馬に影響を与えまくりだね。この人がいなかったら竜馬は大成していなかったかもしれん。
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