ミミズクと夜の王 感想ネタバレ

うーむ、王道ど真ん中ストライクって感じでした。

ラノベは意表をついてなんぼ、ハチャメチャ・美少女ハーレムという要素が必須扱いされている中、この作品はそれらと一線を画し純ロマンスな小説になっていました。

巨乳美少女ラノベに食傷気味だった審査員にとって、救いの正当派だったのかもしれません。しかしそこには大量の需要は無いような気がしますがっ。

さて本編。
最初ミミズクって何かの比喩かなと思ってたら、名前のない奴隷少女と知って、なんて重たい設定なんだと読むペースが遅くなったよ。

ミミズクの喋り方は辿々しくて可愛いね。少し関西弁が入っててネギまの近衛木乃香っぽいポワポワ感がかわいらしい。クロの方はアラストールを思い出させる。厳しくはなくただ優しいクロ。

ミミズクは夜の王に喰われたがってたけど、理由なんだっけ?

思いだせんけどミミズクが自分は殺人犯したと思いこんでいてそれを悔やんで死にたかったとか、そういうのだっけ?

その話を夜の王にして、少しは気が楽になってくれていたらいいねぇ。

まだ子供だというのに奴隷で死体処理に殺人なんて、あまりな人生の娘に夜の王がそれとなく優しく受け入れてくれたことに乾杯。

ミミズクの過去の辛い記憶を封印した夜の王でしたが、この行いは重要なターニングポイントでしたね。

記憶を失ったままならアンディ夫婦の子供として幸せになれたというのに。人の人生をやり直すきっかけを優しい夜の王がくれたというのに。

アンディの言葉に「人はそんなに軽々しく、つらい過去を忘れてもいいものだろうか。たとえば、幸福ってのはたくさんの涙や、苦しみの上で初めて輝きを増すんじゃなかろうか。人の強さってのは、そういうものなんじゃ」ってあります。

名言だけど厳しいねぇ。それって正しいのだろうけど、弱い僕には眩しすぎるぜー。

ミミズクとオリエッタの最後の語らいは泣けた。泣いちゃった。

一時の幸せをくれたオリエッタに何度も「ありがとう」と、飾らない素直な気持ちを送っていた。オリエッタも娘として迎え入れるつもりだったし、この別れは辛いなぁ。

クローディアスもあっぱれな王子だな。せっかくの友達だというのに、ミミズクと魔王の脱出に手を貸すとは。

まぁその優しさがあったからこそミミズクと友達になれたんだろうな。自分より他人のことを想える王子はさぞ立派な王になれることだろう。

「泣き方を覚えたの」とミミズク。なんとも女の子な喋り方にw

ちょっと急変で戸惑ってしまうけど、まっ可愛いし!ミミズクの「あたしが死んだら土に還って花になる」ってのはどことなくロマンチックな感じがした。夜の王への変わらぬ愛ですね。

っと、以上が感想でした。なぜに軽そうな電撃文庫から出たのか謎ですが、内容は万人受けしそうでいい小説だと思う。男性より女性への受けがいいかもしれん。

あー今思ったけど、この話ってスタジオジブリが映画化したら結構いけそうじゃない?ジブリはボーイ・ミーツ・ガールが大好きだからこれハマリそう。
ミミズクと夜の王