暗闇にヤギを探して3 感想ネタバレ

おまっ、終わるの早過ぎだろ。千歳と風子で恋のシーソーゲームがこれから楽しめるってのに最終回かよ。もっとキャラクターで遊ぶ余裕が欲しかったねぇ。

今回はずっと風子のターンってほど風子がいかに合人が大好きなのかが表されていたね。

夢の中では合人が攻めで風子は受けか。気持ちに気づいてくれない合人に積極性を求めていたのかな。

合人が千歳からの告白について風子に相談するのは酷かった。いつまでたっても異性として見てくれないとは・・・。

ぶち切れた風子がストレートに告白してしまったのは驚いたがまっすぐでよかったよ。

大上と風子が公園へ消えて合人は風子の存在の大きさに大切さにようやく気づいたようだけど、このケースは千歳に別の男が言い寄っても似た気持ちが出てきそうじゃないか?

どうも絶対に風子が好きだと言い切るには力強さが足りない気がした。それでもひとりの女の子を選んだ合人と風子を祝福したい。

ここで2つ展開の不満点を指摘したい。まずは大上が女装していた件。ひつじと大上を同一人物にする必要なんてあったのかと。

たしかに読者を驚かせることには成功しただろうが、そうするべき必然性がなかったように思う。

別に別人で良かったじゃないか。その場合はまた少ない登場人物で三角関係かよと思うがな。

もう1つは記憶喪失の件。残り100ページなのにここで記憶喪失にさせるのかと。

風子への告白でGooD Endでいいじゃないか。無理に捻りすぎだったと思う。それに告白する順番が気に入らない。

風子の後に千歳じゃなく、先に千歳に風子が好きなんだと言ってから風子に告白しろと。退路を残しておくなんて潔くない。

事故後に風子が合人から身を退いたのはやはり責任を感じたからかな。

記憶喪失にさせてしまって合人の16年間の記憶を奪い、合人に想いを寄せる千歳への記憶を消し、合人の友達への記憶も消してしまった。

大好きな合人をこんな目に遭わせてしまった自分を許せないかもしれんね。

だから風子は合人に千歳と付き合うようにけしかけたんだと思う。そして自分は合人の前から消える、と。辛いな。

千歳が普通の食事が出来るようになるってのは合人と風子が付き合い出すときの必須条件なんだよね。そうじゃないと千歳がいつになっても自立できなくなってしまう。

とはいえ、千歳がこれからは合人をあまり必要にしてくれなくなるのは寂しいねぇ。友達なんていう関係は存在できるんだろうか。

アメリカへ風子を迎えに行った合人だけど、なんとなくだが千歳が合人は風子を愛してるんだよって言ったから風子のところへ行ったような気がしないでもない。

記憶を失った合人がどこまでその気持ちと向き合えるのかは怪しい気がするなぁ。やはり記憶喪失中に愛を語るのは無理があったと思う。

でもまっ、過ぎたことは仕方がない。幼なじみと両思いという理想郷でふたりいつまでも幸せでいて欲しい。

ぁ~、作者にはエピローグをもう少し書いて欲しいなぁ。両思いでエンディングを迎えて何か二人の会話を聞いてみたい。余韻って大事だと思うよ。
暗闇にヤギを探して3