2006年電撃小説大賞の金賞に輝いた作品。
家族全員が正義の味方でそれぞれが勇者してるってのが斬新だった。
序盤では「親が勇者と言えばラムネ&40炎だよなー」なんて余計なこと思いついたりしてたけど、中盤以降は重く暗い展開で少し苦しかったが先が気になり一気に読めた。
軋人の能力は命を抜き取ることと動きの速さか。最初こそ強い強いと関心してたが能力の説明と双子の妹が死んだという話からして、まさか・・・と思わずにはいられなかった。
まぁ案の定だったわけだけど、軋奈が自分を殺してと懇願してたのは酷いものだったなぁ。
若干10歳同士で特に軋人の方は熟慮する暇もなく軋奈の願い通り殺す行為をしてしまったのは滅茶苦茶に暗かった。ホントこんなことを頼むなよ。
刻人はてっきり敵側に寝返ったのかと思った。軋奈を殺した軋人を憎む動機はあるからねぇ。ボコボコにして腕折って気が晴れましたか?
軋奈が死んだ事情を知ったうえで尚納得できないんだろうけど、誰よりも軋人が一番苦しんでるし喧嘩をする前にちゃんと話し合って欲しかった。
弟妹は情緒不安定すぎ。
美智乃の回復魔法が極まるとザオリクが可能なのか。神基準からすれば蘇生はたしかにマズイだろうけど、なら瀕死の人を完全回復させるのはいいのか?
科学でクローンを創り出す技術が確立したら神は人と情報をどのように罰するんだろうか。きっと一貫性のない気まぐれ采配になるんだろう。
美智乃の能力が上がってザオリクが可能になったとしてもそれを使わなければとりあえず美智乃が狩られることはないかもしれんね。
っということは、今後ザオリクをどうしても使いたい場面が訪れるということか。さて誰が死ぬのかな。
柚島香奈子はヒロインとしてはちょっとキャラが弱く感じた。美智乃がいるからかなw
デレが無かったのでツンデレではないと思うんだけど、あの時膝枕をしてくれていたなら!正真正銘のツンデレヒロインになれていたのに!今後に期待しよう。
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