ウィザーズ・ブレインVI 再会の天地 下 感想ネタバレ

サクラの、一般人は幾ら死んでも構わないという主張は全く支持されていないのにこいつはなぜ胸を張っているんだ。アニルから一般人の命は眼中にないのかと聞かれて答えることが出来なかった指導者ですよ。アニルが今を生きる人達に未来を託してマザーコア化を決意したというのにそれを自分の都合で阻止しようとした指導者ですよ。サクラは人類を救おうとしているんじゃなく、目の前の事態を場当たり的に妨害して破壊し尽くすだけだよな。そんな無能だから賢人会議の指揮権を真昼に剥奪されんだよ。あほんだらげ。

まだ言い足りない。サクラの『なんちゃって信念(笑)』だが、マザーシステムの稼働率を現状の70%に制限しろという要求は、賢人会議が掲げているマザーシステムの存在を絶対に認めないというものと真っ向から矛盾する。錬には偉そうにどちらか都合の良い方に合わせているだけだと信念の無さを罵っておきながらサクラはサクラで主張の柱であるマザーシステムの否定をまるでコウモリのように都合の良い方へ稼働率70%なら認めるときたもんだ。笑わせるぜ『信念(笑)』。

真昼は期待とは裏腹にアニルを徹底的に妨害し、世界を変えるという布石がただの破壊活動で始終したのは残念極まりなかった。ここまでの評価なら天才なのに馬鹿野郎だったが、最後のルジュナとの話で本当の本当の本当の狙いが明かされて納得できるようなよくわからんような、とりあえず賢人会議をゴキブリホイホイにするんですね、わかります。

クレアがマサチューセッツをようやく裏切ったが、もうこのシティにはまともな魔法士が一人もいないわけだしモスクワ辺りに占領されそうだなw あぁクレアがヘイズのところへ嫁いだことだし次巻では元気な赤ちゃんを産んで欲しいね。

アニルが生命維持層の中に入ったところでは目頭が熱くなった。残されたルジュナも父だけでなく兄までも失うことになりどうしようもないやりきれなさが伝わってきた。アニルが落ち着き静かに逝った様は流石一国の指導者だなと思わされた。今から始まるこの十年という託された時間を無駄にすることなく人類には足掻き続けて欲しい。
ウィザーズ・ブレインVI 再会の天地<下>