血風姫ヴィルヘルミーネとの戦闘に入るまではもうこの物語はここで綺麗に終わらせた方がいいと思った。
打ち切りとかではなく、エミリーがガスパールを支えるって話だけでも十分上手く纏まった感があるからね。
だから希代の天才美少女ヴィルヘルミーネの登場は物語の続行を意味していてあまり歓迎は出来なかった。
しかし仇敵の侵攻でエミリーが吠え烏合の衆が祖国の為に団結する姿を見ると、もう少しエミリーの受難を見てもいいかもしれんと思うから不思議。
されどそう思ったのも束の間、ラストでは脇役のはずのパーシーが謀反、父ジョゼフと国王ガスパールを殺すという斜め上の展開に、あぁまた作者やってくれたな・・・と。
この勢いは第一巻目を思い起こさせる。激烈!撃滅!大喝采!
疲れるわぁ。
これだけ大事になってしまうと時系列で感想を遡るのも何かマヌケだが、エミリーの電撃的なジョゼフへの直談判は面白いものだった。
何もしない。だから、もう・・・何もするな
政争に巻き込まれるエミリーの悲痛な願いだったね。それすら意味のない願いだと切って捨てたジョゼフは見事な憎まれ役であり政治家だな。
エミリーとガスパールの久しぶりの再会で、エミリーがちょっと慌てふためきどうしてよいやら困っている様子が可愛らしかった。可愛いところなんて普段見せないから貴重だw
特に酒池肉林の件では十八禁な知識をガスパールに与えたジョゼフに姉的に怒りを覚えていたのがイイw
重騎士筆頭のアーチボルドに完勝してしまった天才美少女ヴィルヘルミーネの強さは正直あり得ないと思う。
せめて2対1の人数差で勝ったというなら納得しようもあるがタイマンの圧勝ってw
筆頭騎士に易々と勝ってしまう戦技無双のヴィルヘルミナ・カルメル、果たしてエミリーに勝機はあるのだろうか。いや、無い。
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