キノの旅II 感想ネタバレ

読みたくない不良在庫を先に始末を付けようと思い1巻目からちょうど半年ぶりに手に取った。

そんなもんだから第壱話目の「人を喰った話」はドン引きだった。比喩でも何でもなくそのまんま人を喰った話なのか・・・。

初っ端からテンション下がりまくりでもうダメだろこれと思っていたが、第三話目くらいから意外にもそこそこ面白くなってきて、第八話目はここまでで最高のよい出来だったと感じた。

第七話目「本の国」では作家志望の若者が面白かった。ネガティブとポジティブが入り乱れる作家志望の人に振り回されてキノとエルメスが絶句する辺りがよいね。

まぁ作家なら住んでいる場所がどこであれ関係ない気もするけど、郵便事情とかやっぱ悪かったりするのかな。

第八話目「優しい国」はどこで化けの皮が剥がれるのかドキドキしながら読んでいた。

朝起きたら国中が変わったとか起こりそうだと思っていたらなんと出立の時になっても何も起こらなくて戸惑った。

そこで目次を見たら残り10ページもあるしまだ予断を許さないな!と身構えていたら・・・、国が沈んだ。

死ぬ直前では結婚式を挙げていたり将来の夢を語ってみたり、人の温かみを感じていただけに国民の総意として滅びの運命を受け入れていたのには衝撃を受けた。

親心として一人娘だけは助けたいとした両親の想いにも感じるものがあった。
キノの旅II

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