オタクが登場する作品にはろくなものが無いというのが経験則としてある。
『乃木坂春香の秘密』をダメな筆頭として、オタクが出てくると一般人との差異ばかりに話が及んで大抵つまらなくなる。
そういう意味で今作を読み始めてオタクの話だと気づいた時にはガッカリしたが、兄が妹のためにオタク友達を捜す手助けをしたり、オタク趣味を父に認めさせるために頑張った姿には不本意ながらも好感が持ててしまった。
家族のために奔走できるってのはかっこいいよ。
しかしオタクだけの話で始終していたのなら切り捨てていたかもしれない。
次の2巻目で今後買うかどうかの結論を出すが、もう少し様子を見るかと思わせた要因が京介の幼馴染みの存在だ。
平々凡々な麻奈美が京介の家庭教師をしていたり、京介の機微に敏感に反応してきたり、あるいは大胆にも膝枕で誘ってみたりととても可愛らしかった。
麻奈美の想いがいつ伝わるのか、もう暫し見守ってみたくもある。
コメント