とらドラ・スピンオフ!幸福の桜色トルネード 感想ネタバレ

生徒会連中の話でこれが面白くなるのかと不安でしたが、全くの思い過ごしでした。はっきり言ってこの話はイイ!らぁアアアァーぶ&ぴいいいィいいいいいぃす!

今更だけど作者「竹宮ゆゆこ」はけっこうすごい書き手かもしれない。

数日前からスタンバッてる「わたしたちの田村くん全二巻」も是非早いうちに読みたいが、その前に「かのこん」があるんだよなぁ。

とらドラのイラストの人は絵がエロイな。表紙からしてエロイ。その床にペッタンと座り込む姿がなんとも艶めかしい。

高校一年生にしてなんていけない胸と尻とふとももなんだ。けしからんね!こんな表紙絵を見せられたら表紙買いする人でてきそうだな。非常にけしからん。

富家幸太の不幸体質にはちょっとやりすぎではと思った。

幽霊もいない超現実的なラノベだというのに、偶然と奇跡を凌駕する超常現象のような不幸が富家幸太に降り注ぎまくるのは違和感あった。

まぁ最終的には絶世の美女・狩野さくら嬢に巡り逢えたという運命に、幸福と不幸のバランスが取れた結果だという落ちになったけど、いまいち腑に落ちない。

度が過ぎた不幸体質というならダメもとでお祓いを受けるとかしてもよかった。その不幸のお陰で他人にも尋常ならざる人的被害が出たことだしねぇ。あれは正直シャレになってなかったよ。

幸太とさくらの勉強中の喘ぎ声はいったい何なんだ?w すみれでなくとも様子を見に来てしまうぞw あんな声だされたら他の人達が気まずくなるよな。

狩野すみれは皆から兄貴だの親父だのと慕われる漢だけど、私服になると見た目が一変するところがよいね。

家の中ではラフなかっこで可愛らしく、デートの尾行時は挑発的な肢体を惜しげもなくさらす美女。

幸太も思わず「そうしてると女の子のようですね」と本人に言ってしまっていた。この発言に怒らなかったのは意外だったけど、すみれの懐の広さを感じさせる場面でもあった。

今巻で一番の見せ場だと思ったのは幸太と北村がトイレで話し合ってたところです。狩野さくらとの擦れ違いについてね。

正直、幸太とさくらのギクシャクした原因がわからなかった。さくらから幸太への想いは当たらずとも遠からずだったけど、幸太からはわからんかった。幸太が何で避けるのかもどかしかった。

その話を2人がトイレでしてて、自分でもわからないとは言いつつも、「いい流れが一度断ち切られちゃうと、その、自分の中での気持ちの流れの作り方とか、全部忘れちゃって」と。

この気持ちは共感できるなー。大事な人に暫く連絡取っていなかったらこうなってしまうことはあるよね。

この気持ちを幸太が正直にさくらへぶつけて、さくらも想いは変わらず、晴れて両思いを体現できたのは誠に素晴らしきかな。世界中の彼氏彼女に、おめでとう。

残るは北村と狩野すみれか・・・。こっちはおそらく成就しないだろうなぁ。すみれの目指す未来には「彼氏」という存在は邪魔かもしれない。

ん~、どうだろう。好きよりも人生の目標を優先しそうな、それこそが狩野すみれという人物に相応しいような。

しかし、だ、北村は自分で「手が届く距離にいるうちに、やれるべきことはやらないと」って言った。

そう思うのなら、もうやるべきことは決っているよな。次のスピンオフでは是非とも漢・北村祐作の青春を読んでみたいな。
とらドラ・スピンオフ!幸福の桜色トルネード

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