カテゴリー別アーカイブ: その他の本

雨の日のアイリス

こラす2012で10位ということで読んでみたけど、至って普通の出来だった。

ロボットに人格を与えておきながら、廃棄してもその人格をほったらかしにすることは残酷なことだと教えてくれた。百年後の未来ならリアルでもこういう事が起こりえるかもね。

でもまぁ博士の死に方が釈然としなくてこの作品をあまり楽しめなかった。バッテリーが無いなら動いちゃダメでしょ?あのアイリスですらバッテリーの制約はあったんだから、名もないロボットがそれを超越してはいけない。
雨の日のアイリス
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君の名は。Another Side Earthbound

結構どうでもいい話ばかりだった。おっぱいは好きだけども内容の薄いおっぱいの話が乱発されてなんだかなぁ。唯一ニヤリと出来るところといえば、瀧が三葉の体に入ってやらかした時に三葉からの伝言メッセージが面白いね。この二人のやり取りはとても少ないから1つひとつが貴重で新鮮だ。

勅使河原は意外にも将来のことを考えてるね。腐敗と現実との折り合いに悩んでいるようだ。ど田舎の土建屋家業が政治と癒着するのは仕方がないことかもね。

三葉パパが町長になったことが必然だったというシーンのためにこのアナザーは存在していたんだな。まだるっこしい展開だけど非常に綺麗に収まった。宮水の血族がどれほど神がかっているのか、パパもようやく確信に至ったことだろう。あとは三葉が都会に行かないように糸守を発展させて跡継ぎに仕立て上げる大仕事が残っているね。がんばって。
君の名は。
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君の名は。

今をときめく超ビッグタイトルの小説版。体が入れ替わるというのは自分の性癖的にどストライクだったけど、そこは健全な一般小説だからまぁしょうがないね。核心の時間遡行ややり直しは超人気要素だからそりゃ受けが良いだろう。

突然体が入れ替わって興奮、いや戸惑うだろうけどすぐにお互いにルールを設定したのはなるほどと思った。日記をつけて意思疎通するあたりも極めて冷静な二人だった。

隕石が3年前の確定事項と知ったときはもうどうしようもないと思ったけど、ここからが見せ場なんだね。瀧が三葉に入れ替わって過去を改変するという熱い展開はとてもよかった。失敗が許されないわタイムリミットが既に厳しいとか追い込み加減が半端ない。

もっと時間に猶予があれば入れ替わった事実を他人に気づいてもらうイベントが発生して楽しそうなのにそれが出来なかったのは残念だ。特に町長にはこれから起こることを完全に信じるイベントがあったらなと。次巻のアナザーで何か補足があるかもしれないが、今回はほとんどスルーだったのが物足りない。

忘れるという要素はもどかしかったから別になくてもよかったんじゃないかなと思う。瀧が14歳の中学生のときに時空改変して三葉は17歳のままだからショタ的に今盛り上がるのはよくないということかね。

テッシーはきっと三葉のことが好きだったんじゃないかと思うがどうだろう。三葉にはサヤとテッシーを引っ付ける思惑があったからままならない。瀧にもテッシーとの距離感を言い含めていたところは微笑ましかったな。
君の名は。
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永遠の0

もと日教組の母に読んでといきなり部屋に置いて行かれたのがこの本。570ページと大東亜戦争モノということで読む前は億劫だったけど、歴史を全然知らない自分でも抵抗なく読めた。

この本の立ち位置はどこかなと思ってたら特攻隊はテロリストだと言う男が現れ、嗚呼反日かぁと悟ったが実際はそうではなかった。祖国と家族を守るために特攻隊や兵士は命を懸けたと。それは日本兵だけでなく米兵も同じだったんだから、テロリストという侮辱は絶対に許せないものだった。というか、テロリストと解釈する向きがあるのには驚いた。そんな説今まで聞いたこともなかった。

旧日本軍上層部の特攻隊や桜花を使う戦術は非道としか言い様がない。この点において、日本がアジアを救うために戦ったと言っても困惑してしまう。現在の自衛隊は過去を教訓にして過ちを犯さない組織になっていて欲しいものだ。そして次は正々堂々と勝て。

宮部久蔵を知る人を尋ねて最後には血の繋がらない祖父にたどり着く展開は素晴らしい。家族のために生き続けた宮部久蔵が残される妻と娘を祖父に託し、祖父も生涯を通して守り続けた。この縁は終わることなく続いていくのだろう。
永遠の0
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竜馬がゆく8

大政奉還は成ったが、結局は鳥羽伏見の戦い・戊辰戦争へと続く内乱が起こってしまうのか。竜馬が死んだら残るは主戦論者ばかりになってブレーキが効かないな。結果的に無血革命にはならなかったけど、竜馬が取り入れようとした議会制度の芽は土佐藩の板垣・後藤等がその遺志を受け継いで成就させたし、やはり竜馬がやってきたことは無駄ではなかった。

竜馬以外の人物では陸奥陽之助のその後が気になる。司馬遼太郎は作中で、陸奥は史上最高の外務大臣だったと絶賛しているだけに注目せざるを得ない。が、陸奥主役の著書を司馬は書いていないのが残念。
竜馬がゆく8

竜馬がゆく7

歴史的な重要語句である大政奉還は竜馬が仕掛け人だったのか。もしこれが成れば、戦争を回避して外国につけいる隙を与えず、それと同時に政治は議会が担当するという無血革命になるわけだね。誰も思いつかなかった打開策をあの竜馬が編み出したとは感慨深い。

しかし政治はいいとしても竜馬の商業活動はお世辞にも成功しているとはいえないね。二度目の沈没には呆れるしかなかった。

竜馬がゆく7

竜馬がゆく6

まるで小説のように熱い展開になってきたけど、大筋でこれが史実なんだよね。幕末が未だに人気なのが頷ける。

犬猿の仲の薩長が同盟締結成るか否か、表向きはすんなりと話が進んでいただけに、薩摩側が土壇場で焦らしてきたのが面白かった。西郷が下関に行くってのはたしかに下手に出すぎな気もするが、逆に桂が京都へ行かなければならないというのもハイリスク過ぎて心配だった。なぜ京都にするかね。危なくて仕方がない。

竜馬が厳戒の大阪城へ大久保一翁に会いに行ったのは本当なのかw マジでありえねぇ。肝が据わっているにもほどがある。

戦艦との戦いは意外にも長州の圧勝で爽快だった。ゼロ距離射撃でフルボッコか。こうまでしても撃沈出来なかったのは不思議だが、昔の砲弾は爆発せずに砲丸が飛んでいくような感じだったのかな?

幕府が長州にかかりっきりのこの状況下で、薩摩が船で江戸へ強襲をかければ倒幕いけるんじゃないかねぇ。
竜馬がゆく6

竜馬がゆく5

裏切り者の薩摩藩許すまじ。倒幕という目標を放置し、自らが盟主になるよう長州藩を貶め、志を同じくする仲間を朝敵と見なすとは見下げ果てた賊だな。竜馬は薩摩藩にかくまってもらっている手前、強く意見できないのもわからんでもないが、薩摩のご機嫌を伺わないといけない今の立場は情けない。
竜馬がゆく5

竜馬がゆく4

武市半平太が死んだかぁ。人を斬ってここまで勤王攘夷をごり押ししてきたんだから、同じように山内容堂も斬り捨てればよかったのに。今更何を恐れるか。

他、別に書くことも無いな・・・。まぁどうでもいい話として、千葉さな子が自称許嫁を名乗った件は流石に創作がかなり入っていると思うんだけど、しっかり者の娘であるからして勘違いでそう思い込んだのではなく、もっとそう信じるに値する何かがあったのではないかね。
竜馬がゆく4

竜馬がゆく3

動きがいっぱいあり面白い一冊だった。

勝海舟を殺る気まんまんだった千葉重太郎が普段と違いすぎて可笑しかった。あのおっとりがねぇ。竜馬はそうはさせまいと勝海舟にジャンピング弟子入りして、重太郎を涙目にさせたのには笑った。でもそこで手を引く優しさはやはり重太郎だった。あんたはいいやつだよ。それと、勝海舟を毒薬に見立てて、良薬ほど毒性があるという例えも面白かった。さらには、勝海舟の護衛に攘夷派の重太郎や岡田以蔵を充てたのは驚いた。竜馬の人柄が合ってこそ、その配置がありえるんだなと感心させられた。

竜馬の脱藩の罪が放免されてホントによかったが、やはり武市半平太は動く気がなかったんだね。目指すものが微妙に、しかし決定的に違うからもはや同志じゃないのか。薄情者め。それにしても勝海舟は竜馬に影響を与えまくりだね。この人がいなかったら竜馬は大成していなかったかもしれん。
竜馬がゆく3